佐藤究(きわむ)のプロフィールや経歴と作品を紹介!【山本周五郎賞作家】

kiwamu-sato-profile eyecatch 日々のこと

第34回山本周五郎賞の受賞者が発表になりましたね。

すぐれた物語性を有する小説・文芸書に贈られるこの賞を受賞したのは、佐藤究(きわむ)さんです!

佐藤究という名前に馴染みがなかったので、誰なのか調べたところ、『サージウスの死神』などで知られる佐藤憲胤(のりかず)さんと同一人物なんですね。

いずれにせよ、今まで佐藤究(憲胤)さんのことについてちゃんと調べたことがなかったので、この記事では佐藤究さんの、

●プロフィールや経歴
●他の作品
●他の受賞歴

こちらの点について調べてみました。

佐藤究のプロフィールや経歴と作品

右が佐藤究さん

山本周五郎賞は、純文学を主とする三島由紀夫賞と共に1988年に創設された文学賞です。

確かに毎年、2つの賞の受賞者が同時に発表になりますね。

そして受賞者には正賞として記念品、副賞として100万円が授与されます!

それでは気になるプロフィールをご紹介しますね。

佐藤究のプロフィール

●佐藤究 (さとう きわむ)
●本名:佐藤憲胤(さとう のりかず)
●作家
●生年月日:1977年9月13日
(43歳/2021年5月現在)
●出身:福岡県福岡市
●出身高校:福岡大学附属大濠高等学校

出身校の福岡大学附属大濠高等学校はスポーツが強い学校で、多くのプロバスケットボール選手や野球選手を排出しています。

芸能人では俳優の池松壮亮さん、落語家の笑福亭風喬さん、お笑い芸人の博多華丸さんの出身校です。

佐藤究さんも山本周五郎作家として、これから母校が誇る存在になるでしょうね♪

佐藤究の経歴や作品

佐藤究さんの作家デビューは華々しく、2004年(27歳)に『サージウスの死神』(佐藤憲胤名義)が第47回群像新人文学賞の優秀作に選ばれました。

しまねこ
しまねこ

群像新人文学賞の受賞者は村上龍さん、村上春樹さん、阿部和重さんなど、のちに大作家として活躍する人も多いのニャ!

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その後も「群像」に作品を投じ、作家としてのキャリアを積みます。

●「群像」2005年4月号「ヒトラーの骨」(未刊行)

●「群像」2005年5月号「プラスチックハンガー」(未刊行)

●「群像」2006年4月号「ライトワーム

●2009年発刊2作目『ソードリッカー』刊行。
(2006年の「ライトワーム」も収録)

作家として順調な人生を歩むかと思いきや、本人曰く「純文学の世界で十年以上を不良在庫として」過ごすことに。

しかし、郵便局でバイトをしながらも、執筆活動だけは続けていました。

そんな佐藤究さんに転機が訪れたのは、2016年(39歳)の時のこと。

これまで純文学作家として、娯楽要素の強い文章を書いていたのをがらっと路線変更。

誰に頼まれたわけでもなく、ゾンビ小説を書き始め、それを知人の編集者に話したところ、江戸川乱歩賞への応募をすすめられます。

そして2016年(39歳)で「犬胤 究(けんいん きわむ)」名義で『QJKJQ』を第62回江戸川乱歩賞に応募したところ、見事受賞!

これまで経験を積み上げてきた路線を大きく変えるのは、勇気のいる行動だったでしょうけど、佐藤究さんの場合は大成功でしたね!

QJKJQ』は現在の名前である佐藤究の作家名で発行されています。

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その後は作家として大成し、ノミネートも含め数々の賞を受賞しています。

●2018年:『Ank: a mirroring ape』で第20回大藪春彦賞、第39回吉川英治文学新人賞受賞

●2018年:『くぎ』第72回日本推理作家協会賞(短編部)候補

●2021年:『テスカトリポカ』山本周五郎賞

今回の山本周五郎賞
受賞作はこちら

今回、山本周五郎賞を受賞した『テスカトリポカ』のあらすじを簡単に紹介します。

メキシコの町から川崎に逃れてきた母と、暴力団員の父の間に生まれた土方コシモ。

日本の学校に馴染めない彼は、ある事件を起こして少年院へ。

出院後に雇われた工房を通じて、コシモはバルミロ・カサソラというメキシコ人と出会う。

バルミロはかつてカルテルに君臨した麻薬密売人であり、現在は日本人・末永とともに国際的な臓器売買ビジネスを手がける男だった。

コシモもいつしか邪悪な犯罪に関わることに……。

出典:好書好日

臓器売買を軸にした犯罪小説ですね。

舞台は神奈川県の川崎市で、執筆中は川崎のホテルに長期滞在して、町の空気に触れながら細かい部分まで作り込んでいったそうです。

作品へのコミットぶりがハンパないですね!

そんな努力が実を結んで、今回の受賞に至ったわけですね。

テスカトリポカ』の世間の評判も上々です!

まとめ

さて、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

今回の記事をまとめると、

佐藤究さんは、

●第47回群像新人文学賞の優秀作で作家デビュー。
●不遇の時代を経て、ホラーに作風変えし、江戸川乱歩賞を受賞。
●他に大藪春彦賞、第39回吉川英治文学新人賞も受賞。
●2021年『テスカトリポカ』で第34回山本周五郎賞受賞。

というわけで、佐藤究さんについてご紹介させていただきました!

作家として華々しい経歴を積んでいる佐藤究さん。これからの作品にも注目です!

以上、佐藤究(きわむ)のプロフィールや経歴と作品を紹介!【山本周五郎賞作家】 でした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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