チーターは単独で狩りをするネコ科の動物ですね。
ネコ科の動物というと、まずネコが思いつきますが、ネコは状況に応じて爪を出したりしまったりできますよね。
同じくネコ科でチーターのように単独で狩りをするヒョウも、爪を出し入れすることができます。
これに対し、チーターはネコ科で単独で狩りをする動物でありながら、爪はいつも出しっぱなしで、しまうことができません。
爪が出し入れできたほうが便利な気がするのに、なぜでしょう？
気になったので、調べてみました。
チーターはなぜ爪を出しっぱなしにしているの?
それでは早速、なぜチーターは爪を出し入れできないのか、理由を見てみましょう。
結論から言ってしまえば、チーターが爪を出し入れできないのは、
スピード勝負で獲物を捕まえるため
です。
具体的に説明すると、そもそもチーターは行動の動物です。狩りも単独で行います。
狩りの方法は、獲物に向かって全速力で走りより、喉元を狙って仕留める方法です。
チーターが狩りの対象にしている動物は、
●トムソンガゼル
●インパラ(アフリカ)
●ブラックバック(東南アジア)
こういった動物が挙げられます。
これらの動物は足が速く、持久力もあるので逃げられてしまうことが多いです。
標的の動物の足の速さと、チーターの持久力を考えると、狩りの追跡のタイムリミットは20秒ほどです。
この20秒の間に仕留められなければ、その狩りは失敗に終わります。
厳しい自然界での生存競争を勝ち抜くために、チーターが選んだ進化の方法は、
とにかく速く走れるようになる
ことです。
チーターが生息するサバンナなどは、草や土の地面です。
こういった場所で速く走るには、陸上選手が使うスパイクシューズのように、足底にトゲが必要です。
このトゲの役割を果たすのが、チーターにとっては爪なのです。
爪でしっかりと大地を捉え、蹴り出す力を最大限に活用してチーターは最高時速100kmという驚くべきスピードで走ることができます。
この速さは、 陸上動物の中で最速です。
速く走れるようになるために、爪をスパイクとして利用するのは分かったけど、なんで爪をしまうことができないの？
そうですよね。せっかくならネコみたいに爪をしまえれば便利なんじゃないかと思いますよね。
前述のように、チーターの狩りの方法は全速力で相手を捕まえる方法です。
ライオンのようにじっと待ち伏せして、音もなく相手に近づいて捕らえる方法とは違います。
ライオン式の狩りの場合は、相手に近づく音が聴こえないように爪をしまって、静かに近づく必要があります。
また、獲物をしっかり捕らえるためにも鋭い爪が必要です。
もし爪が出しっぱなしだと、歩いているうちに削られて鋭くなくなってしまいますね。
なので、ライオンやネコは、必要な時だけ爪を出し、普段はしまえるようになっているんです。
ところが、チーターは静かに相手に近づく必要はありません。
とにかくスピード重視で速く走る能力を最大限にまで進化させるために、爪をしまうという不要な能力を放棄したのです。
何ともムダのない進化方法…。生命の進化は本当に神秘的ですね (^_^)
ちなみにチーターは狩りが上手で、成功率は50%という高さです。
ライオンの狩りの成功率が25%ほどであることを考えると、チーターの進化の過程は成功だと言えますね。
チーターに会える動物園はどこ？
チーターの赤ちゃんカワイすぎる…(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
テレビの動物番組ではよく見るチーターですが、本物のチーターにはどこで会えるんでしょうか？
意外にもチーターを飼育している動物園は少なく、日本国内では13の動物園になります。
●秋吉台自然動物公園サファリランド (山口県)
●安佐動物公園 (広島県)
●アドベンチャーワールド (和歌山県)
●岩手サファリパーク (岩手県)
●九州自然動物公園アフリカンサファリ (大分県)
●九十九島動植物公園 森きらら (長崎県)
●多摩動物公園 (東京都)
●東武動物公園 (埼玉県)
●姫路セントラルパーク (兵庫県)
●よこはま動物園ズーラシア (神奈川県)
さすがに動物園では時速100kmで疾走するチーターの姿は見られませんが、チーターは動物界のイケメン。
カッコいい雄姿と、美しい模様を直に見るだけでも圧巻です！
また、ネコ科の動物らしくまったりゴロゴロしている姿を見るのも、ほっこりしますね ( ´艸｀)
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チーターの爪はなぜ出しっぱなしにしているの? まとめ
さてさて、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
今回の記事では、なぜチーターは爪を出しっぱなしにしていて、しまうことができないのかを調査しました。
チーターが爪を出しっぱなしにしているのは、とにかく速く走ることに特化して、それ以外の余計な能力を削ぎ落とした結果だったんですね。
ムダのない進化の過程に、自然の神秘を感じます。
以上、チーターはなぜ爪を出しっぱなしにしているの?猫のように爪を出し入れできない理由を調査! でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
